足場の必要性を考える
この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
外壁塗装の基本作業~足場~
最近、外壁塗装業者の売りの1つに、「足場なし」を謳っている業者を目にします。
確かに足場を使用しなければ、足場に掛かる費用をカットすることができるため、依頼主はラッキーと思ってしまうかもしれません。
しかし足場を不要とする外壁塗装業者は、足場の重要性を本当に理解しているのか疑問を感じます。
何故なら足場は仮設工事であり、外壁塗装の基本中の基本だからです。
ということでこの項では、足場の重要性について改めて検証したいと思います。
足場が必要な理由
○足場を組む重要性について
どうして足場を組むことが、工事の安全性に結びつくのでしょうか。
例えばビルを工事する場合、必ず足場が組まれていると思います。
実は足場を組むことによって、職人の落下の危険性を回避することができるのです。
※ちなみに高層ビルは足場の設置だけでなく、必要に応じて「落下防止ネット」も設置されています。
仮に足場を組まない結果、工事中に事故などがあったら、その責任はどう負うつもりなのでしょうか。
確かに戸建て住宅は規模も小さいので、足場を組まなくても問題ないと考えてしまう風潮があるのは事実です。
しかし工事に携わる職人の安全対策を考えれば、足場はあってしかるべき存在なのです。
○作業効率アップ&綺麗な仕上がりについて
地面にきちんと付いた足場があるということは、職人が安全な体制で作業ができることを意味します。
安全な体制で作業ができれば綺麗な仕上がりになり、しいては作業効率がはかどります。
※足場が不安定なら作業にムラができ、足場を気にし過ぎて作業効率が悪くなります。
足場なし&足場無料は要チェック
このように、足場はなくてはならない存在なのです。
もしみなさんが依頼しようとしていた外壁塗装業者に「足場なし」という言葉があった場合、一度疑ってみてはどうでしょう(=その真意を確かめてみてください)。
ちなみに「足場なし」の他に「足場無料」を謳っている外壁塗装業者もいますが、その場合、作業代や塗料代・人件費に足場を上乗せしている可能性があります。
無料という言葉はお得感を感じますが、上記に明記した場合もあるので注意する必要があります。